卓球の全日本選手権（東京体育館）で、２６日のシングルス４回戦からスーパーシード選手が登場する。国内選考会を中心に２年間行われたパリ五輪代表選考の最終対象大会でもあり、残り１枠を争う女子シングルスは、選考ポイントで２番手の平野美宇（２３）＝木下グループ＝と３番手の伊藤美誠（２３）＝スターツ＝の一騎打ちとなる。ポイント差は３４・５点と僅差だが、それぞれ別ブロックに入ったため決勝までは当たらない。２６日に代表争いが決着する条件を整理する。

　２６日は４回戦から６回戦の計３試合が行われ、８強が決まる。伊藤が逆転で五輪切符をつかむには最低８強入りが必須のため、２６日のうちに敗退した場合は、その時点で平野の五輪切符が確定する。一方で平野が４、５回戦で敗退した場合は、伊藤が６回戦を突破して８強入りした時点で、伊藤が五輪代表に決まる。

　平野の初戦の相手は、今大会ジュニア準優勝の面手凛（１６）＝岡山・山陽学園高。５回戦は全日本で準優勝経験もある森さくら（日本生命）、６回戦は前回の対戦時に敗れている大藤沙月（ミキハウス）と対戦する可能性がある。

　伊藤は４回戦で、Ｔリーグでも活躍する野村萌（２２）＝デンソー＝と対戦。順当なら、５回戦で出沢杏佳（専大）、６回戦で出雲美空（サンリツ）といった難敵と当たる。

　◆パリ五輪代表選考ポイント女子上位５人

（１）早田ひな＝７９０・５点

（２）平野美宇＝４８６点

（３）伊藤美誠＝４５１・５点

（４）木原美悠＝３５４点

（５）張本美和＝３３０・５点　

　【全日本選手権のポイント】優勝＝１２０点、準優勝＝１００点、４強＝８０点、８強＝５０点、１６強＝２０点、３２強＝１０点