崖っぷちウルフ・アロン「柔道人生全てを懸ける」 パリ五輪代表入りへ覚悟 ライバル18歳新井と同時出場GSパリで決着も
柔道男子100キロ級で東京五輪金メダルのウルフ・アロン(27)=パーク24=が26日までにオンラインで取材に応じた。パリ五輪代表最終選考会となる可能性も高いグランドスラム(GS)・パリ大会(2月2~4日、フランス)で、ライバルの新井道大(18)=東海大=と同時派遣されることが正式に決まり、「ここで勝つか負けるかでパリ五輪が決まってくる。自分の柔道のこれまでの人生全てを懸けた戦いとして、結果を残せるように準備したい」と不退転の覚悟を明かした。
ウルフは東京五輪以降、国際大会での優勝から遠ざかり、パリ五輪代表争いでは常に後れを取る形で崖っぷちの立場が続いている。昨年12月のGS東京大会でも7位と精彩を欠いたが、日本勢が総崩れしたため、全階級で唯一、代表選考は越年で持ち越し。ウルフは生き残り、代表候補はGS東京大会2位の新井との2人に絞られた。
課題だった減量も順調だといい、練習ではスタミナや組み手などを中心に強化。「仕上がりとしては今までの中で一番いい状態。(試合の)最後の最後で気持ちが折れない準備をしてきた」と手応えを強調する。
東海大の後輩である18歳の新星との一騎打ちとなるが、「(今大会で)結果として新井より上にいくのが大前提。(新井は)若くて思い切りがいいし、元気があるなと感じるが、まだまだ僕の方が強みのある部分もたくさんある。もし戦うことになったら強みを出して、相手のいいところを出させないようにしていけば大丈夫」と自分に言い聞かせた。