卓球 五輪切符獲得の平野美宇 準々決勝で敗退 歓喜から一夜、元高校女王に3-4惜敗で最終日に残れず「力不足」

 準々決勝で敗退となり、肩を落とす平野美宇(撮影・吉澤敬太)
 赤江夏星(手前)にポイントを奪われ、肩を落とす平野美宇(撮影・吉澤敬太)
 平野美宇(手前)と対戦する赤江夏星(撮影・吉澤敬太)
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 「卓球・全日本選手権」(27日、東京体育館)

 女子シングルス準々決勝が行われ、前日にパリ五輪シングルス代表を確実にした平野美宇(23)=木下グループ=は元インターハイ女王の赤江夏星(19)=デンソー=にフルゲームの末、3-4で惜敗した。8強で散り、大会最終日まで勝ち残ることはできなかった。

 歓喜から一夜明けたが、目の前には日本一を争うハイレベルな戦いが待っていた。ゲームカウント1-2で迎えた第4ゲームはジュースに突入し、16-14で粘り勝ち。その後3-3でフルゲームに持ち込んだが、第7ゲームも一進一退の展開となり、最後は不運なエッジボールで9-11と競り負けた。「(昨日の歓喜から)切り替えたつもりだったが、選考会から急に全日本選手権になった感じで、難しかった。そこは力不足」と振り返った。

 パリ五輪代表選考の最終対象大会となった今大会。前日、平野は苦しみながらも3連勝で8強入りし、僅差で争っていた伊藤美誠(スターツ)が6回戦で敗退したため、自身初のシングルスでの五輪代表が確実となった。「五輪は小さい頃からの目指してきた舞台。リザーブ(補欠)だったり、前回はギリギリの所で(シングルス代表争いに)負けたり、何回も何回もギリギリの所で落ちてきた自分でも、こうやってめげずに根性でやれば夢はかなうかもというのを見せられた」と目に涙を浮かべて感慨にふけっていた。

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