大関豊昇龍が休場 右膝痛める 14日目対戦相手の照ノ富士は不戦勝 師匠「力が出ない相撲をとっても、相手にもお客さんにも悪い」
「大相撲初場所・14日目」(27日、両国国技館)
西大関豊昇龍(24)=立浪=が14日目の27日から休場した。休場は昨年初場所以来通算4度目。
豊昇龍は13日目まで10勝3敗で、優勝の可能性を残していた。14日目の対戦相手、横綱照ノ富士は不戦勝となる。
師匠の立浪親方(元小結旭豊)によると、13日目の霧島戦に二枚蹴りで敗れた際、右膝を負傷。この日の朝に病院でMRI検査を受けた結果「内側の靱帯(じんたい)が伸びている」(同親方)状態だったため、師弟で話し合い、休場を決めた。9日に行われた横綱審議委員会の稽古総見で右膝を痛めていたが、霧島戦で悪化したという。
立浪親方(元小結旭豊)は「朝起きたら足が着けない感じだと。痛み止めを打ったら、少しは歩けるみたい。本人は『明日は出たい』と言ったが、無理をするなと止めた。力が出ない相撲をとっても、相手にも悪いし、お客さんにも悪い」と説明。トップに1差で優勝争いに名を連ねていただけに「残念ですね。(本人は)12勝はしたかったと」と弟子を気遣い「次もあるので、無理をさせたくない。早く治してもらうしかない」と話した。
今場所の十両以上の休場者は大関貴景勝、小結高安らを含め8人目。