15歳張本美和が快進撃4強 五輪3枠目へアピール継続も「五輪は頭にない」木原美悠に衝撃完勝で選考レース4番手浮上

 ポイントを奪い、ほえる張本美和(撮影・吉澤敬太)
 ポイントを奪い 叫ぶ張本美和(撮影・吉澤敬太)
 木原美悠(手前)に勝利した張本美和(撮影・吉澤敬太)
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 「卓球・全日本選手権」(27日、東京体育館)

 パリ五輪代表選考の最終対象大会として女子シングルス準々決勝が行われ、現在5番手の張本美和(15)=木下アカデミー=が、4番手の木原美悠(19)=木下グループ=に4-0のストレートで完勝し、自身初の4強入りを決めた。ジュニアでの2連覇に続き、28日の準決勝、決勝で女子史上最年少優勝を射程に捉えた。

 五輪代表レースでは大会前時点で5番手だったが、木原との直接対決を制したことで4番手に浮上。2枠のシングルス代表には届かなかったが、昨年11月の選考会を制すなど国内外で猛アピールしており、ダブルスの相性なども踏まえて、強化本部推薦となる3枠目の団体戦代表には選出される可能性も残されている。

 前日、6回戦で敗退してシングルス切符を逃した伊藤美誠(スターツ)は、団体戦代表に選出された場合、辞退する可能性も示唆した。ただ、3枠目の候補の1人である張本は「私は別に何も思わないです」と強調し、「私は全日本選手権は五輪に関係なく優勝を目指している。特に五輪のことは頭にないですし、この試合を勝ち切ることしか考えてない」と、目の前の戦いだけに集中する姿勢を示した。

 ◆パリ五輪代表選考ポイント女子上位5人(大会前時点)

(1)早田ひな=790・5点

(2)平野美宇=486点

(3)伊藤美誠=451・5点

(4)木原美悠=354点

(5)張本美和=330・5点 

 【全日本選手権のポイント】優勝=120点、準優勝=100点、4強=80点、8強=50点、16強=20点、32強=10点

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