横綱照ノ富士の不戦勝に国技館が騒然 「え~」のタメ息に怒号&ヤジも 2敗で千秋楽へ「不戦敗はいっぱいあるから(笑)」と余裕

 不戦勝で勝ち名乗りを受ける照ノ富士(撮影・開出牧)
 豊昇龍の休場で照ノ富士の不戦勝を告げる(撮影・開出牧)
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 「大相撲初場所・14日目」(27日、両国国技館)

 2敗で優勝争いを演じている横綱・照ノ富士は大関・豊昇龍の休場により不戦勝に。結びの一番前に場内アナウンスがあると、国技館は「え~」という声に包まれ騒然となった。

 怒号やヤジも入り交じる中、ゆっくりと花道を歩いて土俵に上がった横綱。表情一つ変えず、勝ち名乗りを受けた。豊昇龍は師匠の立浪親方(元小結旭豊)によると、13日目の霧島戦に二枚蹴りで敗れた際、右膝を負傷。この日の朝に病院でMRI検査を受けた結果「内側の靱帯(じんたい)が伸びている」(同親方)状態だったため、師弟で話し合い、休場を決めた。

 9日に行われた横綱審議委員会の稽古総見で右膝を痛めていたが、霧島戦で悪化したという。照ノ富士は優勝争いでトップをキープしたまま、千秋楽を迎えることとなった。自身初の不戦勝に「集中してたのでビックリした。(リズムは)変わることないです。体がなまっちゃうので、ちょっと動かして」と語った横綱。「不戦敗はいっぱいあるからね。1回ぐらいいいんじゃない」と言ってにやりと笑うなど、余裕を感じさせた。

 結びの一番では関脇琴ノ若が大関霧島を下し、2敗をキープ。千秋楽は照ノ富士-霧島となることが発表され、優勝を争う琴ノ若は翔猿との対戦が決まった。

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