小田凱人 全豪OP初制覇&世界ランク1位返り咲き 完勝に自画自賛「やっぱり強いな」
「テニス・全豪オープン」(27日、メルボルン)
ジュニアの部と車いすの部の男子シングルス決勝が行われ、ともに17歳の坂本怜(愛知・誉高)と小田凱人(東海理化)が初制覇した。第4シードの坂本はヤン・クムスタト(チェコ)に3-6、7-6、7-5で逆転勝ち。四大大会のジュニア男子シングルス制覇は、日本勢では2019年にウィンブルドン・ジュニアを制した望月慎太郎(現木下グループ)以来、2人目となった。小田は昨年の全仏、ウィンブルドンに続き四大大会3勝目。
車いすの部で、小田は大会初優勝と同時に世界ランク1位への返り咲きを決めた。「やっぱり強いな、と」。完勝に自画自賛だった。第1セット、2-2の第5ゲームは相手のサービスゲーム。0-40から4本連続で強烈な決定打をたたき込む。ブレークして波に乗り、一気にセットを先取した。第2セットも速攻を狙うプレーを貫いた。
初出場のパラリンピックを控える今季、まずは最初のタイトルを手にした。四大大会で未勝利は全米だけとなり「1年のいいスタートが切れた」と充実感をにじませた。