霧島 痛恨3敗目で絶叫「クソーッ!」 自力優勝消滅、佐渡ケ嶽審判部長「そこは何とも」綱とり崖っぷち
「大相撲初場所・14日目」(27日、両国国技館)
支度部屋前の通路に、霧島の絶叫が響いた。「クソーッ!!」。優勝と綱とりを左右する大一番で痛過ぎる黒星。唇をかみしめ、支度部屋では取材に応じなかった。千秋楽は照ノ富士が霧島、琴ノ若が翔猿にそろって勝てば両者による優勝決定戦。本割でどちらかが勝てば優勝が決まり、ともに敗れれば霧島を加えた12勝3敗の3人によるともえ戦にもつれ込む。
この日の朝稽古では一度は着けたまわしを外し、パンツ姿に。四股や立ち合いの確認など内容は普段と同じで「全然大丈夫」と話したが、皮膚に何らかの異変があった様子だった。琴ノ若戦でも持ち前の反応が発揮されず。師匠の陸奥親方(元大関霧島)は「緊張したんじゃない。体が動けていない」と指摘した。
平成以降に誕生した横綱11人は、全員が昇進直前2場所で合計26勝以上。先場所13勝の霧島は届かなくなった。佐渡ケ嶽審判部長は綱とりの情勢について「そこは何とも言えない」と言葉を濁した。自力Vが消滅し、まさに崖っぷち。奇跡を信じて、死力を尽くすしかない。