張本智和、6年ぶりVへあと1勝「自分が優勝するんだ。その先に兄妹優勝があるかも」15歳・美和との史上初の兄妹制覇にも“W王手”
「卓球・全日本選手権」(28日、東京体育館)
男子シングルス準決勝が行われ、パリ五輪代表の張本智和(20)=智和企画=が、篠塚大登(20)=愛知工大=を4-1で撃破し、6年ぶりの王座返り咲きに王手を懸けた。3連覇を目指す戸上隼輔(明大)と2年連続で決勝で対戦する。女子シングルス準決勝では、妹の張本美和(15)=木下アカデミー=が4-0のストレート勝ちで自身初の決勝進出。大会史上初となる兄妹によるシングルス同時制覇にも“W王手”となった。
試合直後のテレビ中継のインタビューで張本智は「正直きょうのプレーはすごくよかった。何度も対戦して負けたことがあるので、いい準備をして。それでも手の内は知り尽くしているので、相手の特徴、いいところ、悪いところ攻める攻めないをうまく戦術に当てはめてプレーできた。本当にいいプレーだった」と納得の表情を浮かべた。
決勝へ向けては「相手が誰であろうと自分が6年ぶりに優勝するという強い気持ちを持って最後の1試合を戦い抜きたい」と決意表明し、兄妹Vについては「もちろんそれが一番の結果だが、自分にできることは自分の優勝。先に妹が試合をするが、妹の結果は気にせずに、自分が優勝するんだ。その先に兄妹優勝があるかもしれないので。意識し過ぎず、自分のプレーに集中したい」と話した。