前田穂南の快挙後押し!沿道で50歳の父が思わず激走 声かけ並走に「じっとしてられなかった」「最後は見られなかった」
「大阪国際女子マラソン」(28日、ヤンマースタジアム長居発着)
今夏のパリ五輪の出場権をかけたマラソングランドチャンピオンシップ(MGC)ファイナルチャレンジとして行われ、21年東京五輪代表の前田穂南(27)=天満屋=が2時間18分59秒で、05年のベルリンマラソンで野口みずきがマークした2時間19分12秒の日本記録を塗り替えた。設定記録の2時間21分41秒も突破して日本人トップの2位でゴールし、パリ五輪代表3枠目の1番手となった。
初の五輪出場を目指す松田瑞生(28)=ダイハツ、佐藤早也伽(29)=積水化学=とともに先頭集団でしのぎを削っていたが、21キロ過ぎで前に出ると、後続との差を広げた。32キロ過ぎではピンクのジャンパーを着た男性が沿道で声をかけながら疾走。実は父・哲宏さん(50)だった。
レース後、父は32キロの並走について「じっとしてられなかった。最後は見られなかった」と振り返り、快挙達成でパリ五輪へ大きく近づいたことに「実感はないです。お疲れ様と。3月を待つ身なので、まずは休憩してほしい」と語った。
父が激走した沿道で「いいよ!いいよ!」と声をからした母・麻理さん(50)は「ホッとしました。おめでとうといいたい」とうなずいた。
ネットでは10秒以上も走り続けた哲宏さんの激走に「お父さん並走からのお母さん声かけ 泣ける」、「お父さんも速い」、「感動やな」、「前田親子並走してる」などの声があがった。