琴ノ若は悔しさにじませる 決定戦で横綱に力勝負挑むも怪力に屈す 大関昇進は確実な情勢も「出直してきます」

 照ノ富士に寄り切りで敗れた琴ノ若(撮影・開出牧)
 琴ノ若(右)を寄りきりで下し、優勝を決めた照ノ富士(撮影・佐藤厚)
 琴ノ若(右)を寄りきりで下し、優勝を決めた照ノ富士(撮影・佐藤厚)
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 「大相撲初場所・千秋楽」(28日、両国国技館)

 関脇琴ノ若は本割で翔猿を下し横綱照ノ富士との決定戦に持ち込んだが、敗れて初優勝を逃した。それでも13勝をマークし、大関昇進を確実な情勢とした。

 本割では翔猿をつかまえてしっかりと上手投げで下した琴ノ若。優勝決定戦では「平常心で臨んだ」と横綱に真っ向勝負を挑み、一時は形勢有利かと思われたが、最後は横綱の怪力に屈して土俵を割った。

 花道を引き揚げる際には悔しそうな表情を浮かべた琴ノ若。「まだまだ力不足でした」と厳しい表情を崩さなかった。ただ今場所13勝で優勝争いを演じたこともあり、来場所の大関昇進は確実な情勢となったが、「昇進の声をかけていただいたのは嬉しいですけど、結果がすべて。自分はまだまだだった。来場所に向けてやるしかない。来場所、しっかり鍛えて出直してきます」と語った。

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