宇良の強烈「伝え反り」にファン大興奮 竜電をバックドロップ気味に投げ倒し「たまたまです」6勝9敗も「最後まで頑張れた」

 「大相撲初場所・千秋楽」(28日、両国国技館)

 小結宇良が大技「伝え反り」を決めて竜電を下した。千秋楽の国技館のボルテージを一気に上げる取組に「たまたまです」と振り返った。

 互いに頭を低くして組み合う展開となったが、土俵際に追い込まれた宇良はいきなり腰をかがめた。すると膝を一気に伸ばしてそり技を繰り出し、“バックドロップ”気味に竜電を投げ倒した。宇良は流れの中で?という問いに「そうですね」と語り、自然と体が動いたことを明かした。

 伝え反りは2002年秋場所4日目に自身が決めて以来。形勢を一気に逆転した大技に国技館は大盛り上がりとなった。直後に同体ではないかと物言いがついたが、竜電の手が先についていたため、軍配通り、宇良の勝利となった。

 今場所は初日に横綱・照ノ富士から腕を極めらてれあらぬ方向へ曲がり、顔面から土俵に落ちてヒヤリとさせる取組もあった。6勝9敗と上位陣の壁にはね返された形となったが「15日間とりきれたというのは、早々に負け越したのはあったが、本当に最後まで頑張れたと自分の中で思います」と宇良。千秋楽に大技を決めて相撲ファンの心を奪い、来場所に向けて前を向いた。

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