女子マラソン 新谷仁美が佐藤に「おいで、おいでって仕草を」29キロ地点で福士加代子さんが指摘 役割を全う

 「大阪国際女子マラソン」(28日、ヤンマースタジアム長居発着)

 女子マラソン日本歴代2位の記録を持つ新谷仁美(積水化学)がペースメーカーを務め、前田穂南(天満屋)の2時間18分59秒の日本記録更新に貢献した。

 レース後には「(選手への声かけは)していないです。日本の長距離のレベルを引き上げたいという思いで引き受けました。私のやるべきことなので、その気持ちに従って決めました」とコメントした新谷。だがフジテレビ系で放送された中継では、29キロ付近で佐藤が3位集団から遅れ出すと、解説の福士加代子さんが「先ほどから新谷が『おいで、おいで』っていう仕草をしているんですけど、ちょっと今反応はしているので。頑張っているところです。もうちょっと行ってほしい」と鋭い観察眼を発揮して指摘するシーンがあった。

 新谷らペースメーカーは最初の1キロを3分23秒で通過。その後はペースがやや上がり、10キロは32分59秒、20キロは1時間9分46秒(いずれも速報値)と設定記録を上回るタイムで先頭集団をけん引した。30キロ地点でペースメーカーの役割を終え、集団から抜け出した前田を見つめていた新谷。「日本の長距離のレベルを引き上げたい」という思いを象徴するシーンだった。

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