大関決めた琴ノ若に「桜」を受け継ぐ2匹の存在「チェリー」と「桜子」

 約2年前、4代目チェリー(生後2ヶ月)と琴ノ若=佐渡ケ嶽部屋提供
 3代目桜子(生後半年頃)と4歳の琴ノ若=佐渡ケ嶽部屋提供
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 「大相撲初場所・千秋楽」(28日、両国国技館)

 関脇琴ノ若(26)=佐渡ケ嶽=が本割で翔猿を上手投げで退け、大関昇進の目安とされる三役で直近3場所の合計33勝に到達。2敗同士の優勝決定戦は横綱照ノ富士に寄り切られて初優勝を逃したものの、番付編成を担う審判部は昇進を諮る臨時理事会の招集を八角理事長(元横綱北勝海)に要請し、受諾された。これまで理事会で昇進が見送られた例はない。

  ◇  ◇

 琴ノ若が生前の先代と交わした「琴桜」襲名。大関昇進後すぐには見送られる可能性も浮上したが、佐渡ケ嶽部屋には他にも「桜」の名を受け継いできた存在がある。それは部屋で飼う2匹の犬。2歳の「チェリー」と4歳の「桜子」だ。

 二つの名前が受け継がれて、今が4代目になる。女将(おかみ)の真千子さんいわく、先代が小学生時代に神社で世話をしていた初代チェリー。大関昇進後に飼い始めた2代目、3代目と代を重ねて襲名し、3代目チェリーのお嫁さんとして迎えられたのが初代桜子だ。

 琴ノ若が場所へ出向かう前、先代の仏壇に線香をあげると、当代たちはにおいに反応する。「2匹とも待機してお見送りをしているんです」と真千子さん。愛犬たちは大関となってくれることを期待して、この日も送り出したのかもしれない。(デイリースポーツ・中谷大志)

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