前田穂南、今後も「『アレ』で」 19年ぶりマラソン日本新から一夜明け「更新できてすごく良かった」

 レースから一夜明けて取材に応じる前田穂南
 レースから一夜明けて取材に応じる前田穂南
 現在読んでいる阪神・岡田監督の著書を手に笑顔の前田穂南
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 28日の大阪国際女子マラソンで2時間18分59秒の日本新記録を出し、野口みずきの2時間19分12秒を19年ぶりに塗り替えた前田穂南(27)=天満屋=がレースから一夜明けた29日、大阪市内のホテルで報道陣の取材に応じた。「なかなか女子マラソンの記録が更新されなかったので、19年ぶりに更新できたことはすごく良かった」と喜び、今後の目標について「『アレ』で」と笑って明かした。

 今大会は阪神・岡田彰布監督から引用した『アレ』を目標に掲げ、レース後にそれが日本新だったと明かしていた。「目標を掲げることで自分にプレッシャーが重い感じがすごくあって。阪神の岡田監督が『アレ』と使った時にいいなと思いました」と採用した経緯を明かし、肩の力をうまく抜いたという。

 大阪国際女子は今夏のパリ五輪の出場権をかけたマラソングランドチャンピオンシップ(MGC)ファイナルチャレンジとして行われた。前田は日本人最高の2位となり、設定記録の2時間21分41秒も突破。パリ五輪代表3枠目の1番手に堂々と名乗りを上げた。2大会連続の五輪切符は、3月の名古屋ウィメンズで前田の日本記録を上回る選手がいなければ確定する。「待つだけなので、何も考えずに待っておきます」と笑っていた。

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