照ノ富士V9会見 綱とり出直し霧島にエール「もうちょっとのところ。すぐに気持ちを入れ替えて、やってくれる大関だと思う」 大関昇進の琴ノ若は「本当に力をつけている」
大相撲初場所で9回目の優勝を果たした横綱照ノ富士(伊勢ケ浜)が千秋楽から一夜明けた29日、東京都江東区の伊勢ケ浜部屋で会見に臨んだ。腰痛による3場所連続休場明けでの優勝を「十分な稽古ができていない中で臨んだが、日に日に状態がよくなってきて、結果的によかったなと思う」と振り返った。
千秋楽は綱とりがかかっていた大関霧島を本割で一蹴し、優勝決定戦で大関とりに挑んでいた関脇琴ノ若を13日目に続いて退けた。綱とりが白紙に戻った霧島について「簡単なことではない。やっぱり安定して勝たないと、上がっても長続きしないと思うので」とさらなる上積みが必要としたうえで「もうちょっとのところだったと思う。何が足りなかったか、すぐに気持ちを入れ替えてやってくれる大関だと思う」と期待を込めた。
大関昇進を事実上決めた琴ノ若については「15日間の相撲を振り返ってみて安定しているし、本当に力を付けているという印象はある」と成長を認めた。