9度目V照ノ富士「体との向き合い方をちょっとずつつかんできた」 目標V10へ「そういう目標を持っておかないとキツい時に乗り越えられない」
大相撲初場所で9回目の優勝を飾った横綱照ノ富士(伊勢ケ浜)が29日、東京都江東区の伊勢ケ浜部屋で優勝一夜明け会見に臨んだ。
腰痛による3場所連続休場明けながら、中日から8連勝フィニッシュ。尻上がりに状態を上げていった。「体との向き合い方をちょっとずつ、つかんできたなと思う」と手応えを語った照ノ富士は「(大関から序二段に)落ちてから上がってくる時に、ガムシャラに鍛えてという作業ばかりやってきたので、今はハードなトレーニングに体が慣れちゃった部分があって、ちょっとだけのトレーニングに筋肉があまり反応しなくなっている感じもある」と説明。「やり方を変えてどうしたらいいか、色々考えて、体と相談しながら、先生たちと相談しながらやっている」と、新たな調整法を模索しながらの優勝だったことを明かした。
目標に掲げている2桁優勝へのこだわりについては「そういう目標を自分の前に持っておかないと、このキツい時期を乗り越えられないと思う」と言及。「ただ単にやるだけなら意味が無い。そういう目標を立てたからこそ、やり切れていると思う。それだけのこと」と、満身創痍(そうい)の状態で戦い続けるモチベーションに位置付けた。