照ノ富士 若手に注文「実力をつけて上がって」 次の目標は2桁10度目の優勝 復活V一夜明け

 大相撲初場所で9回目の優勝を飾った横綱照ノ富士(32)=伊勢ケ浜=が29日、都内の部屋で一夜明け会見に臨んだ。腰痛による3場所連続休場明けで、後半戦で尻上がりに状態を上げての復活V。「優勝という形になってよかった。体との向き合い方をちょっとずつ、つかんできたなと思う」と手応えを口にした。

 自身の休場中に伯桜鵬、熱海富士、大の里ら、生きのいい若手も台頭してきた。横綱は「今後に向けても若い子が力をつけてくるのはいいと思う」と歓迎。一方で「勢いだけじゃなく、実力をつけて上がっていくことが一番大事。最近は1、2場所で勢いが止まる。勢いだけでみんなが騒ぎ過ぎている部分もある。ちゃんと安定して勝ってきているようには見えない。そういう子が出てきたらと思う」と注文もつけた。

 本調子でないにもかかわらず、初場所では格の違いを見せつけた照ノ富士。次の目標は、これまでも公言してきた2桁10度目の優勝。「できるだけ早く目標を達成したい」と意欲をにじませた。

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