4位変わらずのカナダが抗議声明「非常に失望」ワリエワ失格もロシア銅メダルのISU決定に異議 順位点繰り上げなく「あらゆる選択肢検討」
カナダスケート連盟は30日、国際スケート連盟(ISU)が発表した北京五輪団体戦の結果変更の発表を受けて、抗議声明を発表した。
「ISUの立場に非常に失望している。スケートカナダはこれに同意せず、異議を申し立てるあらゆる選択肢を検討する」
ISUはスポーツ仲裁裁判所(CAS)が22年北京五輪期間中にドーピング陽性が発覚したフィギュアスケート女子のカミラ・ワリエワ(17)=ロシア=の4年間の資格停止と、同期間の成績抹消処分を下したことを受けて、2位だった米国が金メダル、3位だった日本が銀メダルに繰り上がり、ロシア五輪委員会(ROC)は銅メダルに繰り下げた結果を発表。順位点で争われる団体戦で、ワリエワは女子SP、フリーとも1位で各10点を獲得していたが、失格で0点に。ただ、ペアとアイスダンス、男子シングルの順位点で総合得点54点とされ、米国(65点)、日本(63点)に次ぐ3位に踏みとどまり、4位だったカナダは53点で銅メダルに1点及ばなかった。
ただ、ISUの規定では失格者が出た場合、「失格した競技者よりも順位が下位だった選手はそれに応じて順位が上がる」とされているが、女子SPとフリーの順位点は繰り上がっておらず、カナダ側はSPとフリーでそれぞれプラス1点され、ROCとの順位が入れ替わると主張している。