ワリエワ失格で日本銀メダルに繰り上げ 北京五輪フィギュアスケート団体戦

 国際スケート連盟(ISU)は30日、2022年北京五輪フィギュアスケート団体で3位だった日本が、カミラ・ワリエワ(17)=ロシア=のドーピング違反による失格を受けて銀メダルに繰り上がると発表した。スポーツ仲裁裁判所(CAS)は29日、ワリエワに21年12月25日からの4年間の資格停止処分を科した。

 ISUは、ロシア・オリンピック委員会(ROC)のメンバーとして出場したワリエワは団体1位、個人4位だったが、成績を抹消。団体2位の米国(合計65点)が金メダルに、3位の日本(同63点)が銀メダルに繰り上がる。ROCはワリエワのSP、フリーの得点が無効となり、合計54点で銅メダルとなり、合計53点のカナダは4位のままとなった。

 国際オリンピック委員会(IOC)は先延ばししていた団体のメダル授与式実施に向けて、日本オリンピック委員会(JOC)など関係団体と調整する方針を明らかにした。

 ワリエワは21年12月に出場した国内大会での違反が、北京五輪の期間中に判明。当時15歳だったワリエワに関して、CASは世界反ドーピング機関(WADA)規定で、16歳は「要保護者」に該当するとして個人種目出場を容認したが、今回は「大人の競技者と異なる扱いをする根拠はない」とした。

 ◆カミラ・ワリエワ 2006年4月26日、ロシア・カザン出身。20年世界ジュニア選手権優勝。21~22年シーズンからシニアに本格参戦し、2種類の4回転ジャンプや豊かな表現力を武器に世界歴代最高得点を樹立。圧倒的な強さで他の選手の心を折ることから「絶望」の異名を取った。160センチ。

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