島田麻央 ユース五輪で有言実行の金 「本当の五輪で金メダルを取る夢に近づいた」
「ユース五輪・フィギュアスケート」(30日、江原道)
フィギュアスケート女子は京都・広野中3年の15歳、島田麻央(木下アカデミー)がSPに続いてフリーも1位の合計196・99点で優勝した。同種目で日本勢初の表彰台が金メダルとなった。SP2位の高木謡(東京女学院高)はフリー5位の合計183・20点で銅メダル。
五輪マークがあしらわれたメダルを手に、島田は「うれしい。本当の五輪で金メダルを取る夢に少し近づいた」と目を輝かせた。日本のエース候補にとって、国際総合大会の独特な雰囲気を味わえる今大会は貴重なステップの機会。夢舞台をイメージしながら、有言実行の頂点に立った。
直前に同じ15歳で地元韓国の辛智娥が好演。「想像の何倍も歓声があった」と驚いたが、動じない。冒頭でトリプルアクセル(3回転半ジャンプ)を着氷。4回転トーループで転倒しても、残りのジャンプをこらえた。
名前の由来となった浅田真央さんのように、着実に実績を重ねている。それでも、2位の辛智娥をたたえ「自分より経験が多く、本番に強い。見習いたいところばかり」と謙虚な令和のマオ。金姸児さん(韓国)とハイレベルな争いを演じた浅田さんの背中を、これからも追い続ける。