15歳張本美和 飛躍の全日本後初戦でまさかの2敗 所属監督は猛省促す「未熟」「実力不足」「凡ミス許せない」期待込めて猛ゲキ

 全日本選手権後初のTリーグで、ビクトリーマッチで敗れて天を仰ぐ張本美和
全日本選手権後初のTリーグに出場した張本美和(手前)。平野美宇(左奥から2人目)は出場しなかったが、ベンチで応援。
2枚

 「卓球・Tリーグ、日本生命3-2神奈川」(3日、カルッツかわさき)

 1月の全日本選手権女子シングルスで準優勝と飛躍を遂げた15歳の張本美和(15)=木下アカデミー=は、全日本後の初陣でまさかの2敗を喫した。第2試合で登場し、日本生命の孫銘陽(中国)に1-3で苦杯。さらに、2-2で迎えた1ゲーム先取のビクトリーマッチでも再び孫銘陽に10-12で敗れ、ガックリと肩を落とした。4日は今季ホーム最終戦で九州と対戦する。

 張本は元世界ランク66位の中国選手に苦戦し黒星を喫した。同じ顔合わせとなったビクトリーマッチで雪辱を期したが、10-9と先にマッチポイントを握ってから痛恨の3連続失点。全日本明け初戦でチームを勝利に導けず、悔しそうな表情を浮かべた。

 神奈川の中沢鋭監督は、初顔合わせの中国選手に敗れた15歳について「リズムが違ったり、回転が読めなかったり、まだ未熟」と対応力のつたなさを指摘。ビクトリーマッチは「美和を信じている」と送り出したものの、10-9からミスが出て競り負けたことに「10-9の(場面で出た)凡ミスは私は(指導者として)許せない。精度を高めていかないと」と、心を鬼にして猛省を促した。全日本選手権ではジュニアで2連覇、女子シングルスでも準優勝と飛躍を遂げたが、「(大会の)疲れはない。実力不足です」と、期待のホープだからこそ厳しく評した。

 全日本選手権でパリ五輪代表争いが終幕。平野美宇(23)が自身初のシングルス切符をつかみ取り、張本も3枠目の団体戦代表に選出される可能性を残している。団体戦代表は日本協会の強化本部推薦によって決まり、5日に発表される。

関連ニュース

編集者のオススメ記事

スポーツ最新ニュース

もっとみる

    主要ニュース

    ランキング(スポーツ)

    話題の写真ランキング

    写真

    リアルタイムランキング

    注目トピックス