小松原組が世界切符!アイスダンス異例の代表選考ついに決着 全て自己ベストで圧倒「練習してきて本当に良かった」
「フィギュアスケート・四大陸選手権」(4日、上海)
アイスダンスのフリーが行われ、リズムダンス(RD)6位の小松原美里、尊組(倉敷FSC)がフリー111・41点、合計182・70点のともに自己ベストで日本勢最上位が決まり、世界選手権代表切符を獲得した。RD10位の吉田唄菜、森田真沙也組(木下アカデミー)がフリー103・27点、合計166・13点のともに自己ベスト、RD11位の田中梓沙、西山真瑚組(オリエンタルバイオ)がフリー95・54点、合計157・63点だった。
異例の代表選考が決着した。3月の世界選手権(カナダ・モントリオール)代表は昨年12月の全日本選手権が最終選考会となっていたが、全日本選手権のリズムダンス(RD)では田中、西山組、フリーでは吉田、森田組、合計点では小松原組が1位だった。実力がきっ抗していたことから、代表選考は異例の「保留」となっており、1月24日の日本スケート連盟の理事会で、四大陸選手権の成績最上位の組に決定することが決まった。
全日本選手権で優勝しながら、選考が保留になったことに美里は「率直にかなり落ち込みました(笑)」とRD後に明かしたが、「アスリートとしての仕事はなにかチャレンジがあったり、難しいこと、けがとか、何でもかんでも自分の糧にしてより高みにいくことが仕事だと思う。落ち込んだんですけど、それが今日したスケートにつながったのかなと思います」と、RDの自己ベストにつなげたと話していた。
フリー後は「全日本のあとから気合を入れ直して1日1日頑張った成果が出た。2人だけではできないこと。支えてくださっている皆さまに感謝を伝えたい。練習してきて本当にに良かった」と美里。尊も「本当に応援してくださってる方々に心の底からありがたい気持ちを伝えたい。今からスタートだと思う」と気を引き締めた。
世界選手権は拠点を置くカナダで行われる。美里は「気を抜かず、地の利は生かしつつ、自分たちのベストがまた出せたら」と力を込めた。