平野美宇 「伊藤選手がいたからここまで来られた」「日本代表として頑張る責任がある」 “みうみま”の争いを制して決意 卓球パリ五輪代表発表
日本卓球協会は5日、都内で会見を開き、パリ五輪代表選手を発表した。男女シングルス2人は、男子が張本智和(20)=智和企画=と戸上隼輔(22)=明大、女子は早田ひな(23)=日本生命=と平野美宇(23)=木下グループ=がすでに確定。強化本部の推薦によって決まる団体戦要員の3枠目は、男子は篠塚大登(20)=愛知工、女子は張本美和(15)=木下グループ=が選出され、五輪3大会出場がかかっていた伊藤美誠(23)=スターツ=は落選した。
所属先で、張本美とともに記者会見に臨んだ平野は、シングルスでの初の五輪へ向けて「私は2枠目は決まっていたので、本当に決まったんだなという気持ちと、ホッとした気持ちの両方がある。ここからが本番なので、パリ五輪で金メダルを取れるように頑張りたい」と抱負。「張本選手と一緒に行けることがうれしいし、若いですけど頼もしい選手。パリ五輪で一緒に戦って、金メダルを目指して頑張りたい」と意気込んだ。
また、“みうみま”としてしのぎを削ってきた伊藤についても言及。「小さい頃から競ってきたが、伊藤選手がいたからここまで来られたところがある」と振り返った。また「最後の選考も伊藤選手と争うことになった。一番尊敬する選手でもあるけど負けたくない選手。だからこそ頑張れた。そういう気持ちがある。もちろん伊藤選手もそうだし、他に選ばれなかった選手の分も、日本代表として頑張る責任がある」と気持ちを引き締めた。
平野は2016年リオデジャネイロ五輪は団体の補欠・東京五輪はシングルス代表入りを逃しており、パリで初めて五輪シングルス出場の悲願を達成した。
この日発表された日本代表メンバーは以下の通り(☆=団体戦要員)。
【女子】
早田ひな(23)=日本生命、初出場
平野美宇(23)=木下グループ、2回目
☆張本美和(15)=木下アカデミー、初出場
【男子】
張本智和(20)=智和企画、2回目
戸上隼輔(22)=明大、初出場
☆篠塚大登(20)=愛知工大、初出場
なお、混合ダブルス代表は張本智、早田ペアと発表された。