日本卓球協会は５日、パリ五輪代表選手を発表した。女子は既にシングルス代表が確定していた早田ひな（２３）＝日本生命、平野美宇（２３）＝木下グループ＝に加え、３枠目の団体戦代表として１５歳の張本美和（木下グループ）を選出。東京五輪メダリストの伊藤美誠（２３）＝スターツ＝は落選し、３大会連続出場が消滅した。これで東京五輪団体銀メダルに続き、初のシングルス代表となった平野は唯一の五輪経験者となるが、「たぶん私よりも早田選手も張本選手もしっかりしている。また新しい日本チームをお見せできるんじゃないかと思うので、（過去大会とは違う）新しい風になれるように３人一丸となって頑張りたい」と意気込みを語った。

　東京五輪でともに戦った石川佳純さんが昨年引退し、日本女子をけん引してきた同学年の伊藤も落選となった。平野は都内で会見に出席したが、「まさか自分だけが（五輪）経験者になるとは思わなかった」と率直に語りつつ、「でも張本選手も早田選手もすごく強くて、本当にしっかりされているので、私がどれだけしっかりしていけるか（がカギ）だと思っている」と、初出場の２人への敬意を強調。「前回は石川選手や伊藤選手に頼っていたところもあったが、今回は（石川さんが引退して）伊藤選手もいないので、自分ができるだけしっかりして。張本選手もしっかりしているが、少しでも不安があったら（自分に）頼ってもらえるようにしたい」と、年長者としての自覚をにじませた。

　会見に同席した張本は「私は一番最年少で年下だが、早田選手、平野選手の先輩方をしっかり見習って、（日本代表として）恥じないようにチームになじんでいけたらいいなって思う」と初々しく語った。