卓球 伊藤美誠、五輪落選覚悟していた「張本選手なら納得」「これから日本引っ張る存在」「私も15歳で同じ経験」 自身は世界1位へ再起
卓球の世界選手権団体戦(2月16日開幕、韓国・釜山)に出場する日本代表が8日、都内で行っている合宿を公開した。5日に発表されたパリ五輪代表男女各3人を含む、各5人のメンバーが参加。東京五輪メダリストの伊藤美誠(23)=スターツ=は別メニュー調整だったものの、笑顔で汗を流した。パリ五輪落選後初めての公の場となったが、発表前に連絡を受け覚悟していたといい、「(落選)かもなと思って待っていたので、驚きはなかった。(選ばれた)張本選手は15歳で、これからの日本を引っ張っていく存在になるので。私も15歳で(リオ五輪団体戦に)出たので、経験することは大事。(3枠目の代表が)張本選手なら納得」と心境を明かした。
伊藤はパリ五輪の代表選考レースで3番手に終わり、2枠のシングルス代表に届かなかった。さらに、残り1枠の団体戦代表も15歳の張本美和(木下グループ)が選ばれたため、3大会連続の五輪出場は消滅。「絶対(団体戦代表は)自分だと100%言い切れないような状況だったので。発表されるとちょっと悔しい部分はあるが、でも張本選手が出て、五輪がどうなるのか楽しみな部分もある」と明かした。
15歳のホープが選ばれたことに納得したといい、「(彼女の)実力ですかね。あとは15歳ってところもある。張本選手は(4年後)19歳で1回目になるよりは、15歳で経験することが大事。私も15歳で(リオ五輪に)出場させてもらい、経験が大事だと思うので、同じ経験をしているから言える」と、次世代のエース候補への期待も口にした。
自身は、全日本選手権の直後に気持ちを切り替え、新たな目標として世界ランク1位を目指すことをモチベーションに掲げる。「海外の大会でどんどんランキングを上げて、日本人でもトップになりたいし、中国に勝たないと絶対に入れないので、そこを目指していきたい。一発の試合ではなく、積み重ねないといけないので」と決意を新たにした。