卓球 伊藤美誠、五輪落選もすぐ再起 代表監督うなる「さすが!」百戦錬磨23歳に“コーチ役”も期待「一緒にアドバイスを」
卓球の世界選手権団体戦(2月16日開幕、韓国・釜山)に出場する日本代表が8日、都内で行っている合宿を公開。5日に発表されたパリ五輪代表男女各3人を含む、各5人のメンバーが参加した。
東京五輪メダリストの伊藤美誠(23)=スターツ=は別メニュー調整だったものの、笑顔で汗を流した。パリ五輪落選後初めての公の場となったが、「(代表に選出された)張本選手は15歳で、これからの日本を引っ張っていく存在になる。張本選手なら納得」と吹っ切れた様子。自身は、世界ランク1位を新たな目標に掲げて再起した。
女子代表の渡辺武弘監督はこの日、代表発表後に初めて伊藤と対面し、会話したという。肋骨(ろっこつ)の痛みなどコンディションはまだ万全ではないものの、新たな目標を立てて前向きに再出発する姿に「やっぱり、(伊藤は)さすがだなと思いました。普通だったら一時(休むなど)、そういう選択もあるかなと思っていたが、気持ちが切り替わっているような感じだったので良かった」と、うなった。
「またきっと彼女は4年後(打倒中国の急先鋒の)大魔王になったら、すごい。すごく見てみたい」と、完全復活にエール。また、今回の世界団体戦はパリ五輪代表3人を中心に起用する見通しを明かしつつ、「彼女は団体戦が大好きだし、百戦錬磨。今回どれだけ出番があるかわからないが、試合に出ないときでも盛り上げたり、ベンチコーチでも一緒に加わってアドバイスしてほしい」と、最強の援軍に期待を込めた。