女子バスケ パリ五輪切符王手 高さ劣るも走力で格上スペイン圧倒 恩塚HC「チームで勝ち取った勝利」馬瓜姉妹コートで共演で雄たけび

 スペインに勝利し、喜ぶ日本チーム
 攻め込む馬瓜エブリン
 攻め込む馬瓜ステファニー
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 「バスケットボール女子・五輪世界最終予選、日本代表86-75スペイン代表」(8日、ショプロン)

 21年東京五輪銀メダルで、世界ランク9位の日本は、同4位のスペインを86-75で撃破した。グループ内で一番世界ランクの高い強豪国から、価値ある1勝。9日(日本時間10日)のハンガリー戦(同19位)で勝利すれば、3位以上が確定し、3大会連続となる24年パリ五輪出場が決まる。

 平均身長は日本が174・4センチ、スペインが183・9センチ。約10センチも劣る相手を正面から圧倒した。開始直後。主将の林咲希(富士通)が2連続で3点シュートを決めて流れをつかむと、宮崎早織(エネオス)のレイアップや、山本麻衣(トヨタ自動車)の長距離砲も飛び出し、一気に点差を広げた。

 大会前はインサイドの弱さも懸念されたが、高田真希(デンソー)や赤穂ひまわり(デンソー)が体を張ったリバウンドなどハッスルプレーで身長差をカバー。12人全員を短時間で何度も交代をさせて、チームコンセプトの「走り勝つシューター軍団」を試合終了まで体現し、恩塚亨監督は「チームで勝ち取った勝利。走り勝つところを、オフェンスでもディフェンスでも選手がしっかりやり切ってくれた」と絶賛した。

 休養から復帰した馬瓜エブリン(デンソー)は、妹のステファニー(エストゥディアンテス)と代表のコートで初共演。馬瓜エがバスケットカウントを決めた際は、お互いに肩をぶつけ合って雄たけびを上げるシーンもあった。チーム最多タイの20得点を記録し「語彙力がなくなるくらい嬉しい」と声をはずませた。

 6本の3点シュートを決め、20点記録した林主将も「初戦で勝ってホッとしている。うれしい」と笑顔。五輪切符のかかるハンガリー戦へ、恩塚監督は向けて「1戦1勝。勝つためにチームで力を合わせて戦い抜きたい」と力を込めた。

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