バスケ女子 難敵スペイン撃破!“死の組”金星発進 20得点の林主将「絶対に勝つとみんなで決めていた」

 スペインを破り、喜ぶ高田(右から2人目)ら日本チーム(共同)
 第2クオーター、3点シュートを決める林(共同)
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 「バスケットボール女子・五輪世界最終予選、日本86-75スペイン」(8日、ショプロン)

 東京五輪銀メダルで世界ランク9位の日本が、国際バスケットボール連盟(FIBA)の公式戦で、5戦全敗だった同4位のスペインを86-75で撃破。強豪から殊勲の勝利を奪い、白星スタートを決めた。9日(日本時間10日)のハンガリー戦(同19位)で勝利すれば、グループの3位以上が確定し、3大会連続となる今夏のパリ五輪出場が決まる。

 チームコンセプトの「走り勝つシューター軍団」を体現した。日本はFIBAが“死の組”と紹介するグループで、一番世界ランクの高い難敵スペインを撃破し、価値ある1勝を挙げた。恩塚監督は「オフェンスでもディフェンスでも、狙った通りのことを選手たちがやり抜いてくれた。チームで勝ち取った勝利」と胸を張った。

 序盤から林の2連続の3点シュートで流れをつかむと、宮崎や36歳の吉田ら司令塔がボールを運び、テンポの速い試合を展開。山本の長距離砲も飛び出し、初戦で動きの硬かったスペインを自分たちの土俵に引きずり込んだ。

 センターは高田ただ1人。大会前はインサイドの弱さも懸念されたが、へばりつくような積極的な守備で身長差をカバー。相手に苦し紛れのシュートを打たせることが多く、得点機会を抑え込んだ。また頻繁に選手交代を繰り返すことで、開始から試合終了のホイッスルまでの40分間、豊富な運動量をキープ。平均身長で約10センチも劣る相手を総合力で勝ち切った。6本の3点シュートを沈めてチーム最多タイの20得点を記録した林主将は「初戦で勝ってホッとしている。絶対に勝つとみんなで決めていた」と大粒の汗を拭った。

 「勝てるところで勝つ。持っているもので最強の戦い方をすることに尽きる」と、自らの戦術に手応えを深めた指揮官。2大会連続メダル獲得が懸かる夢舞台は、もう目の前だ。

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