斉藤立 地元GSパリ優勝のリネールに感嘆も闘志「あの歓声ひっくり返す」敵地パリ五輪本番で“ヒール役”上等
柔道男子100キロ超級でパリ五輪代表の斉藤立(21)=国士舘大=が9日、パリでの国際合宿参加を終えて羽田空港に帰国した。海外の強豪と手合わせしたほか、決戦の地を肌で感じ「この舞台で戦っていくんだと気持ちが強くなった」と決意を新たにした。
現地では開催されていたグランドスラム・パリ大会を視察したが、同級は五輪2連覇のテディ・リネール(フランス)が制覇。ピンチもありながら、柔道人気の高いホームの熱烈な応援を追い風に変え、最終的に勝ち切る姿を目の当たりにした。
斉藤は大きく刺激を受けた様子で「生で見られて良かった。あの歓声(の中)で勝ち切ることがすごい」と絶対王者の底力に感嘆しつつ、「だからこそ自分が(五輪本番で)絶対に倒すという気持ちにすごく火がついた。あの歓声を全てひっくり返して、自分が一番上に立つんだいう気持ちが強い」と発奮。今夏の五輪本番を想定し、完全アウェーの地で最強ヒール役となり地元の英雄を撃破する青写真を描いた。