バスケットボール女子日本代表 格下ハンガリーに痛恨黒星 赤穂「相手の大きさにひるんで…」五輪切符は11日カナダ戦持ち越し
「バスケットボール女子・五輪世界最終予選、日本代表75-81ハンガリー代表」(9日、ショプロン)
東京五輪銀メダルで世界ランク9位の日本が、同19位のハンガリーに75-81で敗れた。勝利なら24年パリ五輪出場権が得られていただけに、格下相手に痛恨の黒星を喫した。
第1クオーター(Q)こそ22-13とリードしたが、208センチのビッグマンを擁する相手チームにインサイドで優位に立たれ、第2Qから大失速。山本麻衣(トヨタ自動車)、林咲希(富士通)らの3点シュートで粘ったが、ゴール下で安定した得点機会をつくりつつ、長距離砲も沈めてきた相手を前に第4Qで競り負けた。
リバウンド総数はハンガリーが43に対して、日本は23。楽器も使った開催地ハンガリーの声援も圧力となった。恩塚亨監督は「アウェーで難しいゲームだったが、選手は頑張ってくれた。勝利に導けなかった」とうつむき、赤穂ひまわり(デンソー)は「出だしは良かったが、途中から相手の大きさにひるんで、スイッチディフェンスに足が止まった。インサイドを止められなくて、相手(の攻撃)をしぼれなかった」と唇をかんだ。
11日は同5位のカナダと対戦する。勝利すれば五輪出場が決まり、負ければハンガリー-スペイン戦の結果次第となる。主将の林は「負けられない戦い。絶対に勝ちたい。みんなでコミュニケーションを取って、絶対に切符を取って帰りたい」と気を引き締めた。
◆パリ五輪女子世界最終予選の順位決定方式
グループで3位以上が、24年パリ五輪切符を獲得する。勝敗数でランキングを付け、並んだ場合は直接対決の結果で最終順位が決まる。
日本が五輪切符を得る方法は以下の2通り。①カナダ戦に勝利する。②カナダ戦に敗れ、ハンガリーがスペインに勝利する。
日本がカナダに敗れ、スペインがハンガリーが勝った場合。日本とハンガリーが1勝2敗で並ぶが、直接対決で日本が負けているため、4位で五輪切符を逃す。