元関脇逸ノ城が涙の断髪式 今後は未定も夢は「家族を作ってしっかり暮らしていきたい」
昨年5月に現役を引退した大相撲の元関脇逸ノ城の三浦駿氏(30)の断髪式が11日、都内のホテルで行われた。音羽山親方(元横綱鶴竜)、大関霧島、故郷のモンゴルから駆けつけた両親ら約400人が出席。鳥取城北高時代の恩師で、相撲部総監督の石浦外喜義校長の止めばさみで大銀杏(おおいちょう)に別れを告げると、三浦氏の目から涙がこぼれた。
デビューから所要4場所で新入幕した2014年秋場所で13勝を挙げていきなり優勝を争い、ざんばら頭で旋風を巻き起こした。腰のヘルニアなどに悩まされながら、22年名古屋場所で初優勝。しかし、腰痛の悪化を理由に、昨年夏場所前に電撃引退した。
断髪式を終えた三浦氏は「相撲をやって、こんんなにたくさんの方に応援してもらえて本当によかった」と万感の表情。涙した瞬間を「いろいろ考えて、我慢できなくて。みなさんが『逸ノ城』と呼んでくれたので、これが最後かと思った」と振り返った。新しい髪形はソフトモヒカンでバッチリと決め「結構似合っている。軽く感じますね」とご満悦だった。
今後については「引退してから断髪のことしか考えていなかった。決まったことは今のところない」と未定。現在は日本で独り暮らしをしていて、体重は「やせてないです」と現役時と変化がないといい「やせないといけないと思うし、考えて何かはやっていかないといけない。これから家族を作って、しっかりちゃんと暮らしていきたい」と、第二の人生の夢を描いた。