小林陵侑3戦連続2位 風で待たされても安定飛行「まだ(状態は)半分ちょいですけど」
「ノルディックスキージャンプ・W杯」(10日、レークプラシッド)
男子個人第17戦(ヒルサイズ=HS128メートル)が行われ、小林陵侑(27)=チームROY=が125・5メートル、122メートルの合計278・1点で3戦連続の2位に入った。ロブロ・コス(スロベニア)が278・9点でW杯初優勝を飾った。二階堂蓮(日本ビール)は20位、中村直幹(フライングラボラトリー)は26位。また、同一会場での団体第3戦は2人一組で争う「スーパー団体」方式で行われ、小林陵と二階堂が組んだ日本は合計750・1点で4位だった。
小林陵は1年ぶりに飛んだ、なじみのない米国のジャンプ台を攻略して3戦連続の2位。「コンスタントに結果を得られているのは、すごくうれしい」と自賛する内容だった。2回目は風の影響で待たされ、スタート位置からいったん外れる仕切り直しが2度あった。集中力が途切れそうな場面でも北京冬季五輪の覇者は動じなかった。K点(115メートル)を越え「突風でもなく、いいところで飛べた」と振り返った。
年末年始恒例のジャンプ週間以降は9試合で8度表彰台に立っている。「安定したパフォーマンスは発揮できている。まだ(状態は)半分ちょいですけど」との言葉に、さらなる躍進を予感させた。