五輪出場決定のバスケ女子 馬瓜エブリンは絶叫「パリ行くぞ!みんなで!」「ステファニーと代表やりたい」姉妹愛で切符つかみ取る
「バスケットボール女子・五輪世界最終予選、日本代表86-82カナダ代表」(11日、ショプロン)
世界ランク9位の日本が、同5位のカナダを撃破した。最終成績は2勝1敗となり、グループ2位以上が確定。3大会連続となる24年パリ五輪切符を獲得した。
終了のブザーが鳴り、選手らは歓喜の涙を流した。馬瓜エブリン(デンソー)は「最後、私の役割としてみんなを鼓舞し続けて自分が乗るというのが使命だった。それができて良かった。パリ行くぞ!みんなで!」と絶叫。前戦ハンガリー戦の敗戦を振り返り、「本当に正直、一回現実を見てどうしようかと思ったが、(カナダ戦で)勝つだけと思い、何より自分は(妹の)ステファニーとまだ代表をやりたいと思って立て直しました」と笑った。
試合は第1クオーター(Q)、3点シュートにこだわらずにドライブからの得点で試合を展開。宮崎早織(エネオス)のレイアップシュートや、コンビネーションが光り、20-20で終えた。
第2Qからは馬瓜エブリン、山本麻衣(トヨタ自動車)らの長距離砲が機能。積極的なダブルチームで相手に苦し紛れのシュートを打たせるなど、平均身長で約8センチ劣るカナダ相手に、70-67とリードして最終Qを迎えた。
その立ち上がり、エブリンがこの日3本目の3ポイントを決め、リードが6点差に。残り5分を切り再び追いつかれたが、高田、山本らのシュートで得点を重ね、粘るカナダを振り切った。勝利を決めると選手は涙を流し、エブリンは妹のステファニーと歓喜の抱擁。カメラに向かって雄たけびをあげ喜びを爆発させた。