琴ノ若 母校の大関昇進報告会で後輩2200人から祝福「いい報告ができてよかった。懐かしかった」

 母校の埼玉栄中・高で行われた大関昇進報告会であいさつする琴ノ若
 母校の埼玉栄中・高で行われた大関昇進報告会で、後輩から花束を受けとる琴ノ若
 母校の埼玉栄中・高で行われた大関昇進報告会で入場する琴ノ若
3枚

 大相撲の新大関琴ノ若(佐渡ケ嶽)が13日、さいたま市内の埼玉栄中・高で行われた大関昇進報告会に出席した。母校の後輩約2200人から祝福を受けて入場。中高6年間を過ごした学び舎に凱旋(がいせん)し「いい報告ができてよかった」と頰を緩めた。校歌斉唱の際には生徒とともに口ずさむ場面もあり「懐かしかった」と感慨をにじませた。

 同校の先輩大関の豪栄道(現武隈親方)、貴景勝は、初優勝時に学校周辺でパレードも開催した。琴ノ若は「先輩方が校舎に顔を出しに来てくださったりした時は、本当にかっこいいなと思った。こういう風にここに帰って来られたら、どれだけ先生にいい報告ができるんだろうと、憧れというか、自分もやりたいという気持ちになった」と回想。今回は能登半島地震が発生して間もない状況を考慮してパレードは見送ったものの、母校に錦を飾り「先輩に続いて、見させてもらったものを自分が体験できて、ここからまたやっていかないといけないと思った。気が引き締まる思い」と決意を新たにした。

 恩師である同校相撲部の山田道紀監督は、教え子から3人目の大関を輩出。「うれしいのひと言。指導者としては本当に感無量です」とあらためて喜びを口にすると「まずケガをしないこと。ケガをしない体作りを心がけてほしい。教え子の中から1人でも横綱になってほしい。彼は(重圧を)はねのける精神力を持っていると思う」と横綱昇進に期待を寄せた。

 在校生に伝えたい思いや教えを問われ「先生の言うことしっかり聞いて、やっていって、最初はできないかもしれないけど、体現できていくものが成果として出てくると思う。自分は相撲で大関まで上がれたが、まだ上がある。目指していくことはすごく大切だと思うので、目標をしっかり自分で立てて、その目標に向かってまた頑張ってほしい」と語った琴ノ若。新大関として臨む春場所(3月10日初日、エディオンアリーナ大阪)、さらに横綱という目標へ「これから上を目指すうえで大切な機会を与えてくださり、また上を目指す気持ちがしっかり芯のところに残ってこれからできると思う」と意を強くした様子だった。

関連ニュース

編集者のオススメ記事

スポーツ最新ニュース

もっとみる

    主要ニュース

    ランキング(スポーツ)

    話題の写真ランキング

    写真

    リアルタイムランキング

    注目トピックス