バスケ男子 五輪目標は「パリで試合」ホーバス監督が地名を目標にした意味
バスケットボール男子代表が16日、東京・味の素ナショナルトレーニングセンターで行われている合宿を公開した。昨夏に沖縄で行われたワールドカップ(W杯)後、初の招集となった。
トム・ホーバス監督(57)は、24年パリ五輪の目標について「パリで試合をしたい。第2ラウンドに行きたい」と、力強く宣言。8強入りと同義だが、1次リーグはフランス・リールで行われ、上位8チームが参加する決勝トーナメントからパリでの開催になるため、この言い回しとなった。
サッカーに打ち込む高校生が「国立に」という言葉を使うように、具体的な数字ではなく、地名に“五輪8強”の意味を込めた。昨夏のW杯で「パリの切符を取りたい」、「信じてます」、「勝ちたい」と常に口にして選手を導いた言葉の魔術師が、また新たなワードでアカツキジャパンを引っ張っていく。
選手らも新目標に共鳴。達成にはW杯で敗れたオーストラリアや、同覇者のドイツと同レベルの強豪国から白星を挙げることが必須となるが、河村勇輝(横浜BC)は「日本バスケ男子の挑戦。120%以上の力を出さないといけない。いいモチベーションになる」と大歓迎。比江島慎(宇都宮)も「みんな達成できる自信があるし、(ホーバス監督を)信じてついていきたい」と話した。