レジェンド葛西紀明を世界が祝福 5季ぶりW杯ポイント獲得 FIS公式は驚愕「初めて獲得の34年前に生まれていた現役選手は4人だけ…」
「ノルディックスキー・ジャンプW杯男子・個人第19戦」(17日、大倉山ジャンプ競技場)
4シーズンぶりの本戦出場で自身が持つW杯歴代最多出場記録を570に更新し、5季ぶりのW杯ポイントを獲得した葛西紀明(51)=土屋ホーム=を世界も祝福した。
世界スキー・スノーボード連盟(FIS)の公式Xは、競技終了直後に公式X(旧ツイッター)に投稿。「葛西紀明は51歳、570試合目でワールドカップポイントを獲得した。最初のポイント獲得から34年、前回のポイント獲得から5年ぶり。伝説的」と記した。また、葛西が初めてポイントを獲得した1989年12月9日に生まれていた現役ジャンパーはシモン・アマンらわずか4人であることを驚きとともに紹介した。
テレビ中継で解説を務めた全日本スキー連盟の原田雅彦会長も「世界的なニュースになりますね。葛西選手がやることはすべて新記録ですから。どんどん塗り替えていってほしい」と喜んだ。
フィンランドメディアの「svenska.yle」は「なんというベテランだ」と題して葛西の偉業を祝福。「葛西は相変わらずの驚異的なキレをみせた」と衰えぬレジェンドに驚きを示した。そして「フィンランドで51歳の彼よりも上に立てたのは1人だけだった」と、報じた。「HS」も「51歳の葛西に驚愕させられた」。ノルウェーメディアの「nettavisen」も「永遠の若手、カサイがポイント獲得」と題して、偉業を報じた。
葛西は1回目に117メートル、2回目に104メートルを飛び、合計169・2点で30位だった。5季ぶりのW杯ポイント1点を獲得した。