「陸上・日本選手権２０キロ競歩」（１８日、六甲アイランド甲南大周辺コース）

　パリ五輪の出場権を懸けたレースに臨む有力選手が１７日、神戸市内のホテルで行われた前日記者会見に出席。大舞台へ向けて、各選手が強い意気込みを示した。特に注目を集める男子２０キロは、既に派遣設定記録（１時間１９分３０秒）が６人もいて、今回のレースでその６人の中で最上位に入れば五輪代表に内定する。

　東京五輪、２０２２年オレゴン世界陸上で銀メダルを獲得している池田尚希（旭化成）は、「優勝してパリ五輪の内定を獲得したい。ブダペストの世界陸上のあとも継続して練習を積めており上積みがある。順調に仕上がっています」と自信をのぞかせる。２０２３年ブダペスト世界陸上の３５キロで銅メダルの川野将虎（旭化成）も「五輪の代表権を獲得することが目標。世界陸上のあとは技術面、フィジカル面で、ていねいに練習を積んできた。その成果を見せたい」と闘志を燃やした。

　東京五輪の銅メダリスト山西利和（愛知製鋼）は「優勝を目指して頑張りたい。スタートラインに立てる有り難みを改めてかみしめている。久しぶりに勝負を味わいたい」と王座奪還へ意欲的。さらに過去６回の優勝経験がある高橋英輝（富士通）も「勝負どころで勝負できるように。ここにいる選手たちの強さは分かっている。レベルの高いレースを目指したい」と話した。他にも有力選手がめじろ押しで、『世界一熾烈（しれつ）な代表争い』と言われるだけに目が離せないレースになりそうだ。