レジェンド葛西 最多&最年長出場記録更新 570試合&51歳の金字塔 30位でW杯5季ぶり得点

 「ノルディックスキー・ジャンプW杯男子・個人第19戦」(17日、大倉山ジャンプ競技場)

 4季ぶりに出場した51歳の葛西紀明(土屋ホーム)が117メートル、104メートルの169・2点で30位となり、2019年3月以来5季ぶりに、30位以内に与えられるW杯得点を獲得した。自身が持つ最多出場記録を570試合に更新し、最年長出場記録も塗り替えた。ジャンプ週間総合優勝の小林陵侑(チームROY)は128・5メートル、138・5メートルの合計262・6点で2位。シュテファン・クラフト(オーストリア)が263・0点で2連勝し、今季9勝目、通算39勝目を挙げた。

 最年長で出場するだけではない。葛西が30位に食い込み、W杯得点「1」を獲得した。「取れたのは大きい。5シーズンぶり、長かったですね」と感慨深げ。最多出場、最年長出場の記録更新だけにとどまらず、さらに一つの足跡を残した。

 4季ぶりの大舞台に「力が入った」という1回目。踏み切りのタイミングが遅れ、117メートルにとどまる。2回目に進めないことを覚悟したが、上位選手が失速して生き残った。諦めずに自転車型トレーニング器具をこいで準備していたといい「ラッキーだった。絶叫した」と喜びの瞬間を振り返った。

 この日の試技ではK点(123メートル)越えの126メートルを飛び、前日の公式練習でも125メートルをマーク。かみ合えばさらに上位も狙えそうで「今の調子であれば、ちょっと失敗しても何とかなる」と自信ものぞかせた。

 18日の個人第20戦で得点を上積みできれば、W杯終盤戦の遠征メンバー入りも現実味を帯びる。51歳の『レジェンド』は「(可能性が)見えてきた感じはある」と力を込めた。

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