羽生さん「やっぱりさみしいなぁ 今までと比較しても、一番練習してきた」 初の単独ツアー千秋楽
フィギュアスケート男子で五輪2連覇を果たし、2022年7月にプロに転向した羽生結弦さん(29)の初の単独ツアー公演となる「Yuzuru Hanyu ICE STORY 2nd “RE_PRAY”TOUR」の千秋楽公演が19日、横浜市のぴあアリーナMMで行われた。公演ではゲームの世界観を表現し、ゲーム音楽の「破滅への使者」では4回転サルコーを着氷して魅了した。Adoの「阿修羅ちゃん」ではキレキレに舞い、「春よ、来い」や「SEIMEI」など人気ナンバーも華やかに演じた。
3都市で6公演が開催された初の単独ツアーが、ついに千秋楽を迎えた。約7000人のファンが見守る中、羽生さんは鮮やかに、繊細に、ゲームの世界観に沿って進むストーリーを表現していった。
終盤のトークシーンでは「やっぱり、さみしいなぁ」と本音をのぞかせながらも、総立ちの観客に感謝。最後は銀盤にマイクを置き「ありがとうございましたー!」と肉声であいさつし、感極まった。
約2時間半で12演目を披露。公演を終えると「もう、すっからかん。今日もここに魂を込めて滑りを置いてきたと思います」と笑って汗をぬぐった。ツアー完遂に「達成感はありますね。今までと比較しても、一番練習してきたんじゃないかな」と充実感にあふれた。
昨年11月に埼玉、今年1月に佐賀、そして横浜を巡ったツアーが幕を閉じた。「ある意味『オリンピック(のタイトルを)取ったな』ぐらいの勢いで、めちゃくちゃ練習してこられたことが達成できた、達成してしまった、みたいな感覚で寂しいなってちょっと思いました」としみじみ。一つの物語を締めくくり、また新たな高みを目指していく。
〈RE_PRAY プログラム〉
①いつか終わる夢
②鶏と蛇と豚
③阿修羅ちゃん
④MEGALOVANIA
⑤破滅への使者
⑥いつか終わる夢
⑦天と地のレクイエム
⑧あの夏へ
⑨春よ、来い
以下アンコール
⑩Let Me Entertain You
⑪SEIMEI
⑫Introduction and Rondo Capriccioso