本多灯「不安、心配はねのけることができた」左足首負傷も世界水泳金 五輪選考は「負ける気ない」

 競泳の日本代表が19日、世界選手権を終えて開催地のドーハから羽田空港に帰国した。男子200メートルバタフライで金メダルを獲得した本多灯(イトマン東京)が取材に応じ、「この結果を取れてうれしい」と喜びを語った。

 出国直前に左足首を負傷。機内でアイシングを行いながら、現地に向かった。痛み止めを服用して練習を行い、本番に向けて調整。ここまで大きなアクシデントは初経験で、心身共に状態は万全ではなかったが、準決勝を2位通過し「チャンスをつかみ取りたい」と腹をくくった。

 決勝では前半100メートルからトップに立ち、力強い泳ぎでゴール。「(普段と)違った不安、心配を抱えながらのレースをはねのけることは難しいことだったけど、それができた」と胸を張った。

 体感的に患部は「炎症はないと思う。靱帯(じんたい)が伸びている状態」だという。本格的な練習再開は未定。今後はトレーナーやコーチと相談しながら、国際大会代表選考会(3月17日、東京アクアティクスセンター)へ照準を合わせていく。

 22歳の世界王者は「(パリ)五輪で金メダルを取りたいと思ったときに、確実に自己ベストを出して行くのが近道。選考会で負ける気はない。ベストを狙っていきたい」と力を込めた。

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