「初代・山の神」の今井正人が現役引退 25日クロカンが引退レース 今後は指導者へ

 今井正人(2019年撮影)
 2007年の箱根駅伝、残り約7キロで東海大・石田和也(左)を抜いた順大・今井正人
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 トヨタ自動車九州陸上競技部は21日、“初代・山の神”の今井正人(39)=トヨタ自動車九州=が現役引退すると発表した。25日の日本選手権クロスカントリー(福岡)が引退レースとなる。

 今井は順大時代の2004~07年に箱根駅伝に出場。山上りの5区では2年生で臨んだ05年大会で11人抜きの区間新記録をマークして脚光を浴びた。新コースとなった06年も5人抜きで区間賞。07年も区間新記録をマークし、“山の神”と呼ばれた。

 トヨタ自動車九州入り後、当初は大学時代のように華々しい活躍はできなかった。08年8月の北海道マラソンで初マラソンに挑戦(2時間18分10秒で10位)。その後も2時間10分の壁を破れず、世界選手権、五輪の選考レースでも落選が続いたが、14年別府大分毎日マラソンで2時間9分30秒をマーク。初のサブテンを記録すると、15年の東京マラソンでは日本歴代6位の2時間7分39秒を記録し、存在感を示した。同年の世界切符を手にしたが、髄膜炎で欠場。その後は体調不良、怪我に苦しみ、16、17年東京マラソンでは13、14位に終わっている。

 21年東京五輪出場もかなわず、昨年のパリ五輪代表選考のマラソングランドチャンピオンシップ(MGC)は制限時間を超えたため失格していた。

 トヨタ自動車九州は「今後は指導者として後進の育成にあたる予定です」と説明している。

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