バスケ男子 新戦力18歳・川島が猛アピール 第3Q連続得点で逆転演出 五輪イヤー初戦白星発進
「バスケットボール男子・アジア・カップ予選、日本代表77-56グアム代表」(22日、有明コロシアム)
C組で世界ランク26位の日本は、同76位のグアムを77-56で下し、パリ五輪イヤーの初戦で白星発進を決めた。司令塔の河村勇輝(22)=横浜BC=がチームトップの15得点6アシストを記録。新戦力では川島悠翔(18)=NBAグローバルアカデミー=が6得点をマークし、存在感をみせた。25日には同会場で世界29位の中国と顔を合わせる。予選は24チームが6組に分かれ、ホームアンドアウェー方式で対戦。各組上位2チームなど16チームがサウジアラビアでの本戦に進む。
最年少が流れを変えた。チームとして武器の3点シュート精度が落ち、35-36と1点ビハインドで迎えた第3クオーター(Q)。18歳の川島が、富樫のパスに反応してレイアップシュートを決めると、鋭いドライブから連続得点して逆転を演出。ブロックショットやリバウンドに飛びつくハッスルプレーも飛び出し、存在感を発揮した。
ホーバス体制では初のA代表戦。勝利の立役者となり「『切り込んでいけ』とトムさんも言っていて、自分の役割が来たと思った。自分のドライブで勢いを持って来られてよかった」とうなずき、ホーバス監督も「8カ月ぐらい会っていなかったけど、本当に伸びたし、上手になった。彼のエネルギーが大事。当たり前にチームに入ると思う」と、絶賛した。
昨春に強豪の福岡大大濠高を2年で中退し、NBAが運営する養成機関で腕を磨いている。八村塁、渡辺雄太と同ポジションで、貴重なバックアップとして夢舞台代表入りもあり得る。「もっとできる。パリ五輪までにレベルアップしたい」。18歳の逸材が猛アピールを続ける。