陸上・田中希実、世界室内は「少数精鋭で走る貴重な機会」 1月のケニア武者修行はフォーム改善に注力

 笑顔で意気込む田中希実
 写真に応じる田中希実(前列左端)、多田修平(後列右端)、佐藤拳太郎(後列中央)
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 陸上の世界室内選手権(3月1日開幕、イギリス)に出場する日本代表が26日、羽田空港の出発前に報道陣の取材に応じた。女子3000メートルに出場する田中希実(ニューバランス)は「オリンピックではない種目でも世界トップが集まってくる。少数精鋭で走る貴重な機会」と気を引き締めた。

 1月にケニアに3度目の武者修行に行ったばかり。「今まで意識してきたことを繰り返すのではなく、何か変えないと」と走りのフォームに注力した。「ケニアの選手は結構お尻で走るのかなというイメージがあるけど、そこだけじゃなくてリズムで走るエチオピアの選手よりのこともしていきたいなと。ケニア人のパワフルな走りなどをより再現可能にしたい」と世界のトップ選手の走りを参考に、より速い動きを求めてきた。

 まずは目の前の世界室内選手権での好成績を目指す。「順位は気にせず、格上選手に食らいついて、何か得るのがスタイル」と、対戦を心待ちにした。

 男子60メートルに出場する多田修平(住友電工)は「状態はすごく上がっている」と自信をのぞかせ、今夏のパリ五輪出場へ「一番の理想は9秒台を出して日本選手権で優勝して出場すること」と思い描いた。男子400メートルに出場する佐藤拳太郎(富士通)は、屋外の400メートルで昨年日本記録を出したばかり。冬季は充実の練習がつめたといい、今季は「昨年より良い記録が出せるのでは」とうなずいた。

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