田中希実 3千メートル室内日本新 アジア記録を3秒以上更新 屋外大会へ手応え
「陸上・世界室内選手権」(2日、グラスゴー)
女子3000メートル決勝で東京五輪1500メートル8位の田中希実(ニューバランス)が8分36秒03の室内日本新記録を出し、8位に入賞した。従来の記録は自身が2月11日に2マイルの3千メートル通過でマークした8分40秒05で、それを4秒02更新した。
田中は狙っていたアジア記録を3秒以上更新する好走を見せ「(日本新記録よりも)もう一つ上のアジア記録でアピールできたのは、すごくうれしい」と笑顔を見せた。
レースはハイペースとなったが、序盤は5~6番手で進めた。その後は「急にきつくなった」と2000メートル手前から遅れ始めたが、粘りの走り。「前に食らいついて記録にチャレンジということは最後までぶれずにできた」と及第点をつけた。
日本女子中長距離の第一人者。パリ五輪を見据え、今後は屋外大会へ向かう。「タイムは負けているが、力的にはやっと並ぶことができ始めていると確認できた」と手応えを口にした。