JT今季初黒星で準V 吉原監督「力がなかった」3季ぶりの頂点に届かず
「バレーボール・Vリーグ女子・プレーオフ決勝」(3日、高崎アリーナ)
プレーオフの決勝が行われ、レギュラーラウンド1位のJTは同2位のNECに1-3で敗れ、3季ぶりの優勝はならなかった。第1セットを25-27、第2セットを30-32で奪われ、第3セットは25-16で取ったものの、第4セットを17-25で失った。NECは2季連続8回目の優勝で、最高殊勲選手賞は古賀紗理那が2季連続3度目の受賞となった。
敗れはしたものの、JTには惜しみない拍手が送られた。レギュラーラウンドは22戦全勝で、プレーオフ準決勝を含めて、今季リーグ24戦目で初黒星。無類の強さを発揮し続けながら、3季ぶりの頂点に届かなかった吉原監督は「力がなかった。プレッシャーがかかったときにどれだけ力を発揮できるかというのが実力」と振り返った。
特に痛かったのが第2セット。エースのドルーズ、サンティアゴの強打で得点を重ね、6回のセットポイントを握ったものの、30-32で競り負けた。後がない第3セットは、攻守の要である林を投入。吉原監督によると3日前に捻挫し「コートに立つのも難しい状態だった」という。強行出場したが、林は「全然動けなくて納得いくプレーはできなかった」と唇をかんだ。
NECには、昨冬の全日本選手権に続く2冠を許した。主将の田中は「絶対に勝たないといけないところでの気持ちやコンディションの持っていき方は、もっともっと成長できる。次に向けて取り組んでいく」と巻き返しを誓った。『女王』の称号奪回へ、JTの闘いはここから始まる。