日本航空石川、徳島で直前合宿 被災地の球児、はつらつと

 第96回選抜高校野球大会に出場する石川県輪島市の日本航空石川の野球部が4日、徳島県阿南市での直前合宿を開始した。阿南市は野球を通じた町おこしの一環で、寒さが厳しい北信越の高校の大会前合宿を誘致している。球児らは能登半島地震で被災した地元の思いを背負い、本番に向けた練習に励む。

 地震でグラウンドが使えなくなり、系列校のある山梨県に拠点を移していたが、3日午後10時半ごろ、選手や監督ら約30人が阿南市内の宿舎に到着。4日朝は宿舎から練習場所の球場までウオーミングアップを兼ねて走り、地元住民らに出迎えられた。

 宝田一慧主将(17)は「しっかり練習を重ね結果を残したい」とあいさつした。

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