田中希実 室内日本新の快挙も冷静「五輪入賞できるかどうかギリギリ」 多田修平も反省「世界と戦えなかった」

 写真に応じる(左から)多田修平、田中希実
 取材に応じる田中希実
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 陸上の世界室内選手権の日本代表が5日、羽田空港に帰国した。女子3000メートル決勝で8分36秒03の室内日本新記録を出して8位入賞した田中希実(ニューバランス)は「今の等身大の力は出せた。無事目標を達成できてうれしい」とうなずいた。結果を残した一方で「オリンピックでも入賞できるかどうかギリギリ」と危機感も抱いている。「安定して入賞確実な力をつけて、今度はメダルを目指すことが大事かなと思う」とさらなる高みを目指す。

 男子60メートル予選で6秒52の日本新をマークし、決勝で7位入賞した多田修平(住友電工)は「自己ベスト更新と日本記録でファイナルに残れたことはうれしいけど、世界とちゃんと戦えなかったことは悔しい」と苦笑いで振り返った。今後は屋外シーズンも始まり、今夏のパリ五輪出場を目指していく。「(目標は)9秒台を出して、(6月の)日本選手権で優勝して五輪代表権を獲得する。パリのファイナルで上位選手と争える走りがしたい」と意気込んだ。

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