朝乃山 大関連破でスタートダッシュ狙う「勝って波に乗っていければ」初日に貴景勝、2日目に琴ノ若戦
大相撲春場所(10日初日、エディオンアリーナ大阪)に西前頭筆頭で臨む朝乃山(高砂)が、大関連破のスタートダッシュに照準を合わせた。9日は大阪市内の部屋で稽古し、四股などの基礎運動に加え、立ち合いを確認。ぶつかり稽古でも汗を流した。
初日はかど番の貴景勝、2日目は昇進したばかりの琴ノ若と、大関2連戦での幕開け。「ここの番付だと、初日から強い人と当たるので」と予想通りだった。大関・横綱戦から場所が始まるのは、小結だった2019年九州場所以来。撃破すれば弾みがつくだけに「勝てばやっぱり気分がいい。勝っていって波に乗っていければ」とうなずいた。貴景勝とは過去5勝6敗で、直近は昨年の九州場所で勝利。琴ノ若にも幕内での初顔合わせだった昨年秋場所で勝っている。
今場所前は積極的に出稽古。「やっぱり自分より番付が上の人、強い人と稽古したかった。ケガもなく稽古を積めた。あとはもうやってきたことを信じてやるしかない」と手応えは十分だ。ここ数場所と変わらず、目標は優勝争い。「ここで10勝以上とかしておかないとダメ」と2桁星をノルマに設定した。クリアできれば、2年半ぶりの三役復帰も見えてくる。