元関脇・明武谷が死去 つりが得意の「起重機」

 大相撲の「柏鵬時代」に活躍した元関脇明武谷の明歩谷清(みょうぶだに・きよし)さんが10日午前2時、老衰のため死去した。86歳だった。北海道釧路市出身。葬儀・告別式は近親者のみで執り行う。

 1954年春場所初土俵で高島部屋や宮城野部屋に所属。190センチ近い長身を生かしたつりを得意とし、「起重機」の異名を取った。筋骨隆々の体、彫りの深い顔立ちで人気を誇り、61年秋場所では敗れながらも大関時代の大鵬、柏戸と三つどもえの優勝決定戦を闘った。

 幕内に58場所在位し、三賞は殊勲賞、敢闘賞を4度ずつ受賞。69年九州場所限りで現役引退し、年寄「中村」を襲名。77年1月に角界を去った。

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